
漠然と難しいと感じたり、前に進むのを躊躇してしまうカーボンニュートラル経営の全体像をどう捉え、どうアクションに落とし込めばいいのか?
企業経営において異次元の難しさとも言えるカーボンニュートラルを推進する際には、どのようなことに注意しなくてはいけないのか?
企業の経営者・事業責任者の方々が実際に取るべきアクションの全体像と各アクションを1つ1つ紐といてお伝えすると共に、ビジネスリーダーにとってカーボンニュートラル経営を推進する上で重要な、従来の経営手法の常識を超えた7つのポイントについてお伝えします。
『カーボンニュートラル』への取り組みは、今や社会、国、企業にとって最重要アジェンダの1つとなっています。
そして企業にとっては、その対応の仕方、意思決定、アクションが今後数十年に渡って競争力を大きく左右する可能性があります。
世の流れや競合に追従するのみでは後塵を拝することとなり、競争優位は構築できないでしょう。
一方で、カーボンニュートラル実現にむけて、むやみにアクセルを踏めば、不要な投資を重ねたり、既存事業の競争力劣化につながるリスクもあります。
また、既存事業の排出量削減という「守り」の側面に目が行きがちですが、大きなビジネスの機会でもある「攻め」の側面にも目を向けること、つまり『守り』と『攻め』をどう適切にすすめていくかは経営戦略を実装する上で、非常に重要な事項です。
そのためには、まず『カーボンニュートラル経営』の全体像を把握し、やるべきことを1つ1つ理解することが大切です。
「カーボンニュートラルは我が社も取り組まなければいけない課題だ。」
こう感じている経営者やビジネスパーソンは多いと思います。
一方で、いざ実装しようとする時には漠然とした『難しさ』を感じ、取り組みに『躊躇』してしまう方も多いのではないでしょうか。
やるべきことを1つ1つ丁寧にひもとくことで、カーボンニュートラル経営の障壁を下げ、この『躊躇』を解消できればと思っています。
また、この『難しさ』の背景にあるカーボンニュートラルの特性を踏まえた、従来の経営手法の常識を超えた推進のポイントについてご説明します。
本講義では、
・今、カーボンニュートラルに向けて本気で取り組まねばならない理由
・日本/日本企業がカーボンニュートラルに対してとるべき姿勢
・企業の経営者・事業責任者がカーボンニュートラル経営を着実に推進するための3つのステップと10の取り組み
・ビジネスリーダーにとっての、従来の経営手法の常識を超えた7つの要諦
を学びます。
プログラム
第1部
今、カーボンニュートラルに向けて
本気で取り組まねばならない理由
◇カーボンニュートラルを巡る、7つの根本的な問い
- 1.カーボンニュートラルとは何か
- 2.なぜ今、カーボンニュートラルが必要とされているのか
- 3.どのような枠組みで推進しているのか
- 4.カーボンニュートラルは世界全体で実現可能なのか
- 5.各国はカーボンニュートラルを本当に推進するのか
- 6.カーボンニュートラルは、日本にとって実現可能なのか
- 7.日本は、カーボンニュートラルにどう対峙すべきか
第2部
カーボンニュートラル経営実現に向けた
3ステップと10の取り組み
ステップ(1)準備する
- 全社の意識を統一する
- 自社の排出の実態を把握する
- 外部環境を理解する
- 自社にとってのチャンスとリスクを洗い出す
ステップ(2) 戦略を定める
- 自社の大方針を設定する
- 3つの切り口で取り組みを設定する
1. 守り「要件を充たす」
2. 攻め「競争優位性を構築する」
3. 攻め「新規事業機会を探索する」 - 実行に向けて社内の仕組みを見直す
ステップ(3) 着実に推進し、成果を出す
- 自社の取り組みについて徹底的にPDCAを回す
- 社会全体の変革に積極的に関与する
- 自社ならではのカーボンニュートラル戦略ストーリーを発信する
対談
業界別カーボンニュートラル対策
各業界がカーボンニュートラルを取り組む際に起こる特徴的な悩みを、ボストン コンサルティング グループで各業界をリードするエキスパートが対談形式でお伝えします。
- 1.消費財・流通業界:内藤 純 マネージング・ディレクター & パートナー
- 2.産業財業界 :半谷 陽一 マネージング・ディレクター & パートナー
- 3.エネルギー業界 :平 慎次 マネージング・ディレクター & パートナー
第3部
カーボンニュートラル経営の要諦
◇カーボンニュートラル経営達成を難しくする3つの特性
- 影響範囲の広さ・複雑さ
- 不透明さ
- 時間軸の長さ
◇カーボンニュートラル推進に向けた7つの要諦
- パーパスに「意識的に」カーボンニュートラルの要素を織り込む
- 大胆な目標を設定する
- 経営トップが圧倒的なコミットメントを示す
- 「何を作るか」よりも「どうつくるか」意識する
- カーボンニュートラル事業を切り出して、「際立たせる」ことも考える
- カーボンニュートラル事業は他社と組んだ「団体戦」で戦うことを考える
- カーボンニュートラルでない事業は徹底的にキャッシュカウ化し、カーボンニュートラル競争を戦い抜くファンドを作る
◇まとめ
※内容が一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
オンデマンド配信の注意点
【受講上の注意事項】
- 本講義には質疑応答はございません。
- 本講義は、オンライン配信講義となります。ご受講はお申込み者限りとしており、複数名での受講の場合、人数分のお申込みが必要です。
- 同一IDでの複数人での視聴・社内上映などは固くお断りしております。(著作権法第22条の2に定められている権利者の「上映権」を侵害する無断上映=違法行為となります。)
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【お申し込み・キャンセルについて】
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- 教室・オンラインライブ講座は、個人申込の場合、受講料について開講前のご入金を原則とさせていただいております。
【受講のご案内】
- 視聴URL、視聴方法は、原則として翌水曜日13:00に事務局よりメールでご案内いたします。
- ご案内メールがシステムの都合で届かない場合がございます。お申し込みの後、水曜日を過ぎてもメールが確認できない場合はセミナー事務局までお問い合わせください。
講師
ボストン コンサルティング グループ マネージング・ディレクター & パートナー
丹羽 恵久氏
BCGパブリック・セクターグループの日本リーダー。BCG ジャパンのカーボンニュートラル・気候変動領域を統括。
慶応義塾大学経済学部卒業。国際協力銀行、欧州系戦略ファームを経てBCG入社。
官公庁や地方自治体向けの政策提言/政策実行支援、及び大学・通信会社・消費財メーカー等の幅広い業種に対し、成長戦略、組織強化、人材戦略などのプロジェクトを数多く実施。
特に近年は、BCGジャパンのカーボンニュートラル・気候変動領域を統括するエキスパートとして、カーボンニュートラル/気候変動及びSDGsについて多数支援を実施しており、政府としての政策立案にも多く関与。
共著書に
『BCGカーボンニュートラル実践経営』(日経BP)
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/284630/
『BCGカーボンニュートラル経営戦略』(日本経済新聞出版)
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/18325
講師
ボストン コンサルティング グループ パートナー
森原 誠氏
カーボンニュートラル・気候変動領域のエキスパート。BCGパブリック・セクターグループのコアメンバー
東京大学法学部卒業。UCLA法科大学院修了。総務省を経てBCGに入社。その後、青山社中株式会社共同代表を経て、2019年にBCGに再入社。
中央官庁などの公的部門をはじめ、さまざまな業界の企業に対し、公共政策の立案と対応策の策定を支援。特に、気候変動対策、経済安全保障、スマートシティ、地方創生に関わる支援経験が豊富。
共著書に
『BCGカーボンニュートラル実践経営』(日経BP)
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/284630/
『BCGカーボンニュートラル経営戦略』(日本経済新聞出版)
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/18325