
市場を取り巻く状況・背景から法的留意点まで 売買実務を進める中での契約、デューデリジェンスなどの留意点・ポイントを一気に把握します。
2012年7月から開始した固定価格買い取り制度(FIT制度)から、急速に広がった太陽光発電。ちょうど10年が経過しました。
発電設備を設置し売電することが、太陽光発電で利回りを出すものでしたが、固定買取価格の低下や運営に適した土地が少なくなってきているなど、新しい発電所建設の動きは鈍くなってきています。
企業のカーボンニュートラルを目指す動きや、太陽光発電所のストック数の増加に伴い、新たな市場として完成した発電所や権利を売買する『セカンダリーマーケット』の動きが活発になってきます。
太陽光発電の事業会社の買収や大手企業の保有案件の売却など国内でも動きがでてきています。
発電事業者や金融機関、機関投資家、個人投資家、インフラファンドなど稼働済み太陽光発電所の取引を行う方の他にも市場の拡大とともに、買主と売主の取引仲介サービスや技術・資産価値を評価を行うサービスなど、稼働済み太陽光発電所の取引を支援する事業ができていいます。
市場が拡大する中、取引には、その過程では様々なリスクや課題が発生します。
例えば、
売主が技術的な問題をクリアにしないまま売り出してしまった。
売り手と買い手の間に複数の仲介業者介在し、取引がまとまらない。
売り手と権利保有者が異なっていた。
などが上げられます。
本セミナーでは、
・太陽光発電特有の契約書で記載する事項
・売買で押さえるべきリスク
・トラブル事例
などセカンダリー市場で売買をする上で、押さえて置くべき原則、留意点や市場動向を契約の実務者の視点から解説します。
このような方におすすめです
- 特別高圧、高圧案件の売買するにあたりセカンダリーマーケットにおける契約・デューデリジェンスのポイント、トラブル事例を把握しておきたい。
- 買主側、売主側 両方の視点を把握し、業務に役立てたい。
- セカンダリーマーケットに関する新しい事業・サービスを検討するため、状況を把握したい。
受講者の声
- 売買の問題点が具体的でわかりやすかった。
- 中古案件の売買に関して様々なリスクが存在すること、考慮すべき点を再確認できた。
- 法令の留意点や制度などテーマも幅広く網羅していた。
- 売買の問題点が具体的でわかりやすかった。
- セカンダリーの購入、販売をするうえでデューデリジェンスと契約書内容と契約を結ぶ先について学べた。
プログラム
太陽光発電 セカンダリーマーケットを取り巻く状況
完成した太陽光発電事業のセカンダリー取引のリスクとデューデリジェンス
- 3点セットの売却、運転開始済み発電所の売却、許認可の移転可能性、土地のデューデリジェンス、賃貸借契約、地上権設定契約、O&M基準強化と取引リスク など
セカンダリー取引の売買契約上の留意点
- 株式譲渡と資産譲渡、株式譲渡契約、資産譲渡契約、売買対価の支払い方法、売買実行までの売る主の義務 など
トラブル事例の検証
- 契約責任、不法行為責任、保険カバー、過去の判例
質疑応答
- 途中休憩あり。
- 内容が一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 本講座は質疑応答時 講師と受講者 双方でコミュニケーションがとれます。
- 受講者は、アーカイブ配信(見逃し配信)を後日視聴いただけます。期限は30日間です。
- レジュメ資料をダウンロードいただけます。
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講師
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業) 弁護士江口 直明 氏

ベーカー&マッケンジー法律事務所の再生可能エネルギーグループ代表。太陽光発電・風力発電・バイオマス発電などの、再生可能エネルギー関連に多数の実績がある。現在は、固定価格買取制度開始後の、法的実務案件を多く受け持っている。
内閣府PFI推進委員会専門委員(2010年~)、国土交通省空港運営のあり方に関する検討会委員(2011年)、国土交通省我が国建設企業の海外PPP事業への参画のための戦略検討会議委員(2012年~)
【環境ビジネスオンラインコラム】
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