容量市場の最新動向を解説。 オークション結果、海外の容量メカニズム事例から理解を更に深める!
容量市場とは従来の卸電力市場で取引されている「電力量(kWh)」ではなく、「将来の供給力(kW)」を取引する市場です。 発電所などの供給力を金銭価値化して様々な発電事業者などが市場に参加し、将来必要な供給力(電源)を効率的に確保するために2020年度に創設されました。
太陽光・風力発電など再エネ大量導入を推進するために、出力の不安定な再エネを支え、中長期的に必要な供給力及び調整力を、最も効率的に確保するための手段として注目されています。
発電事業者は、電気が必要なときに発電できる能力(供給力)を提供し、その供給力の提供に対して対価が得られるため、発電設備の投資回収の予見性を高まり、建設、維持管理がしやすくなります。 小売電気事業者は、将来必要な時に電気を供給してもらう「供給力」を調達しやすくなり、安定した事業運営を見込めるようになります。
2020年7月に第1回オークション、2021年10月に第2回オークションが開催され、改善検討を重ねながら市場設計が進んでいます。

本講座では、容量市場の制度動向や目的などのポイントを押さえ、オークション結果から見える課題や今後の動向、電気事業の在り方から事業機会の展望、先行する海外の事例を交えて『実務者』の視点から解説します。
プログラム
- はじめに考えたいー電力自由化と発送電分離
- なぜ容量市場が必要なのか
- 容量市場と他市場(卸電力取引市場・需給調整市場等)の関係性
- 海外における容量市場の状況と課題
- 日本の容量市場の基本スキームと価格の決まり方
- 容量市場に対するこれまでの評価と2022年度メインオークション(2026年度向け)の結果
- 長期脱炭素電源オークション
- 予備電源制度
- まとめ
途中休憩あり。
内容が一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
本講座は質疑応答時 講師と受講者 双方でコミュニケーションがとれます。
受講者は、アーカイブ配信(見逃し配信)を後日視聴いただけます。期限は30日間です。
レジュメ資料配布:あり
申込締切 2023年5月16日(火)
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受講者の声
- 容量市場について国内外の状況を理解することができた。
- 制度について俯瞰的に理解できた
- 内容、事例が豊富で実務を行っていく上で参考になった。
- トレンドに準じた内容、かつ専門性が高く非常に勉強になった
- 日本のエネルギー問題について、今後の展望や抱えている問題について具体的に知る機会があったため、今後の再エネ施策の取り組みに大変参考になった。
- 容量市場や日本の制度設計に関する状況を知ることができたのがよかった。
- 一度では理解するのが難しい部分もあったが、内容が非常に濃かったと感じた。
講師
エナジープールジャパン株式会社
代表取締役社長兼CEO
市村 健 氏 氏

1987年東京電力株式会社入社。本店原子燃料部にてカナダ・ウラン鉱山権益買収プロジェクト、世界原子力協会(本部ロンドン)事務局を担務の後、本店総務部にて広報渉外・政策調査・官庁調整・危機管理業務等のエネルギー政策全般を17年に亘り従事。その間、議員立法である「エネルギー政策基本法」起草にも携わる。2014年6月東京電力を退社。同年7月よりシュナイダーエレクトリック・エナジープール日本法人設立統括ディレクターを経て2015年6月より現職。併せて、資源エネルギー庁 ERAB検討委員、電力広域的運営推進機関 調整力及び需給バランス評価等に関する委員会、需給調整市場検討小委員会、資源エネルギー庁 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会オブザーバーを務める。慶應義塾大学商学部卒。米国ジョージタウン大学院MBA修了。
主著に「電力システム改革の突破口 DR・VPP・アグリゲーター入門」「電力セキュリティーエネルギー安全保障がゼロからわかる本」(オーム社)等。