電力需要を創り出すことが事業機会創出へ
市場動向を捉え、アグリゲーターの役割を理解する!
カーボンニュートラルの実現に向け、国内外で、再生可能エネルギーが普及し、今後も更なる増加が見込まれます。
太陽光や風力などの再エネ電源はクリーンなエネルギーを生み出す一方、天候によって発電量が大きく変動するためどうしても供給が不安定です。
同時同量が原則の電気は、常に需要と供給をバランスさせなければなりません。
需要と供給のバランスが崩れると停電が起こり、社会活動に大きな影響がでます。
そこで電力の需給バランスを調整する方法として、重要なカギを握るしくみが『ディマンド・レスポンス(DR)』です。厳しい気象条件などで電力需給バランスが崩れる可能性があるときが発生したときに、需要家の電力を活用して、そのバランスを確保する手法です。
また、電力を使用する多くの需要家が持つエネルギーリソースをたばね、電力の需給バランスを調整する司令塔が「アグリゲーター」です。
需要側のリソースをIoTシステムやスマートメーターを駆使しながら送電事業と配電事業を結ぶ事業形態は、アグリゲータービジネスの代表的なものといえます。海外をはじめ、国内でも様々な方法で活用されるようになり、DR市場の拡大や、アグリゲーターとしての事業機会が生まれています。
電力の需給バランスを考え、電力需要を創り出し、適切に活用することで事業機会拡大が見込まれます。
本講座では、
- 電力事業を行う上での基本的な考え方
- DR・アグリゲーターの制度設計動向やビジネスモデル
- 今後 需要家から求められる電気事業者像、役割
など実務者視点から電気事業におけるDR・アグリゲーターの位置づけ、今後の展望を解説します。
このような方におすすめです
- 制度・動向を押さえていきたい
- 電力需給に関するビジネスを模索している
- これから電力ビジネスに携わっていきたいと考えている
- 電力に関する事業企画、事業開発をミッションとしている
プログラム
◇ そもそも論:電気事業とはどうあるべきか
◇DRの基本的なコンセプトとアグリゲーターのビジネスモデル
- なぜ需給逼迫が起こるのか?
- これまでのDR発動実績(電力需給ひっ迫の事例から)
◇進化する DR/VPP の役割
- 電力システム改革の評価とアグリゲーター
- アグリゲーターの法的位置づけ
- 多種多様なDR、電圧階層毎のDR事業のビジネスモデル
- 再エネ主力電源化に向けたプロセス(ゾーン制・ノーダル制)とDRの役割
◇改正省エネ法とDR
◇ローカル・フレキシビリティと「分散エネルギー取引市場」とDR
◇まとめ・2050年を見据えた電気事業
◇質疑応答
途中休憩あり。
内容が一部変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
本講座をお申込みいただいた方には、後日30日間のアーカイブ配信をさせていただきます。
申込締切 2025年7月28日(月)
講師

エナジープールジャパン株式会社
代表取締役社長兼CEO
市村 健 氏
1987年東京電力株式会社入社。本店原子燃料部にてカナダ・ウラン鉱山権益買収プロジェクト、世界原子力協会(本部ロンドン)事務局を担務後、本店総務部にて広報渉外・政策調査・官庁調整・危機管理業務等のエネルギー政策全般に17年に亘り従事。その間、議員立法である「エネルギー政策基本法」起草にも携わる。2014年6月東京電力を退社。同年7月よりシュナイダーエレクトリック・エナジープール日本法人設立統括ディレクターを経て2015年6月より現職。併せて、資源エネルギー庁 次世代の分散型電力システムに関する検討会 委員、資源エネルギー庁 ERAB検討委員、資源エネルギー庁 同時市場の在り方に関する検討会、電力広域的運営推進機関 調整力及び需給バランス評価等に関する委員会、需給調整市場検討小委員会、将来の電力需給シナリオに関する検討会、資源エネルギー庁 次世代技術を活用した新たな電力プラットフォームの在り方研究会オブザーバーを務める。慶應義塾大学商学部卒。米国ジョージタウン大学院MBA修了。
主著に「電力システム改革の突破口 DR・VPP・アグリゲーター入門」「電力セキュリティーエネルギー安全保障がゼロからわかる本」(共にオーム社)等。
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